インテリアを演出する布、ソフトファニシングについて
インテリア業界で使われている「ソフトファニシング」とは、「ソフトなファブリックで家具を備え付ける」という解釈になります。
ファブリック、つまり布製のインテリアとは、カーテン、カバー類、マット、クッションなどの室内装飾。この分野を専門的にコーディネートするのがソフトファニシングデザイナーとも言われますが、日本ではまだ一般的ではないように感じます。
窓、ダイニングテーブル、ソファ、ベッドなど、主要な家具などのインテリアエレメントは、一度購入すると買い換えることが難しいですが、ファブリックで周辺を装飾してインテリアを変化させることが可能なのです。インテリアスタイルや空間全体のイメージを変えて楽しむことができます。

ソフトファニシングは店舗に行けば自由に買うことのできる多種多様な商品が揃っています。また好きな布で手作りで作ることも可能なので、簡単にチャレンジしやすいアイテムといえるかもしれません。
例えば一般家庭であれば、下記のように多くのファブリックが使われています。
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リビング
カーテン、タペストリー、クッション、ソファカバー、ラグマット、ランプシェード
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ダイニング
カーテン、テーブルクロス、テーブルランナー、ランチョンマット、コースター、ナプキン、シートクッション、ティーコージー、スリッパ
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寝室
カーテン、ベッドシーツ、ピローケース、ベッドカバー、マット、ランプシェード
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キッチン
カフェカーテン、キッチンクロス、マット、鍋敷き
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トイレ、バスルーム
バスタオル、バスマット、トイレタオル、トイレマット、ペーパーカバー、スリッパ
また、業務用コントラクトなどにおいては、ホテル、施設、ホールなど、ソフトファニシングは空間のコンセプトのテーマカラーやクラス感などをトータルに演出していて、インテリアのセンスがとても印象に残りやすい重要な分野といえます。
なにげなく全体的な雰囲気だけを感じていたインテリアも、ファブリックに視点をあててリサーチしてみると、何か新しい発見があるかもしれませんね。
(h)2022/11/11